橋本病 妊娠 リスク

甲状腺機能低下症(橋本病)による

貧血の場合、妊娠できるの?

 

  1. 知らないうちに橋本病に・・・
  2. 橋本病になりやすい時期
  3. 貧血になる理由
  4. 橋本病の治療方法
  5. まとめ

妊娠

 

知らないうちに橋本病に・・・

 

なんだか毎日「疲れた」という言葉では表せないような倦怠感がある、心身ともに辛い状態が続いている…。

 

これは単なる老化や疲れではなく、甲状腺機能低下症という病気のせいかもしれません。

 

甲状腺ホルモンのはたらきが弱くなってしまう甲状腺機能低下症(橋本病)。

 

自覚症状のないことも多くて、妊娠してから流産や早産が続く…と疑問を持ち始めて初めて発覚するケースも多々あります。

 

橋本病が進行して重症化してくると貧血の症状が出ることもあり、余計に心身にとって辛い状態が続いてしまいます。

 

でもやはり女性として気になるのが、橋本病でも無事に妊娠や出産ができるのかということです。

 

甲状腺機能の低下を抑える薬を服用しながらの妊娠、想像しただけで不安だらけになってしまいます。

 

そこで今回は、甲状腺機能低下症(橋本病)と貧血の症状についてご紹介します。

 

そして橋本病と診断されても無事に妊娠と出産をすることができた女性のブログを参考にさせていただいたので、同時にお話していきたいと思います。

 

 

 

橋本病になりやすい時期

 

甲状腺機能低下症

(橋本病)とは?

 

 

橋本病は甲状腺ホルモンが出にくくなることによって、からだを活動させるためのエネルギーが生産されなくなる病気です。

 

心身ともにだるくて辛い症状があり、男女比でいうと男性に比べて10倍女性がかかりやすくなると言われています。

 

妊娠

 

また女性ホルモンであるエストロゲンが原因に関わっている可能性が高いとの報告もあります。

 

そのため妊娠を機に橋本病を発症する人が多く、妊娠3ヶ月目から産後半年が一番橋本病にかかりやすい時期なのです。

 

初期症状としてはむくみやからだのだるさなどの不調を訴える場合がほとんどです。

 

橋本病の本当の原因は、実はまだ詳しくわかっていないのが現状なのです。

 

おそらく自分の免疫機能が誤動作をすることによっておこる「自己免疫疾患」だと言われています。

 

そして家族間での発症が多いことから、遺伝性の病気なのではないかと考えられているのです。

 

健康な人を対象に検査をしてみると、だいたい0.5%の人に橋本病が見つかります。

 

橋本病は特に治療を必要としないくらい軽症な人から、治療を始めないと命に関わるという人まで重症度が違います。

 

橋本病は血液検査で簡単に調べることができるので、もし病気が発覚したら甲状腺ホルモンを補充する治療を主に進めていきます。

 

 

 

貧血になる理由

 

なんで

貧血の症状が出るの?

 

 

血液細胞の中で、血液とともに全身に酸素を運ぶ役割のある赤血球。

 

その赤血球をつくるためのホルモンが、腎臓で生産されているエリスロポエチン(EPO)です。

 

165個のアミノ酸からつくられているEPOは、血液検査のときの貧血の診断基準として用いられています。

 

橋本病の症状が進んでくると、本来腎臓でつくられるはずのEPOがうまく生産されなくなってしまうのです。

 

甲状腺ホルモンは、腎臓でEPOを生産するためには必要不可欠なものなのです。

 

赤血球をつくる因子が減少してしまうということで、EPOに比例して赤血球が少なくなります。

 

その結果、赤血球の組織のほとんどを占めるヘモグロビンという血色素が減少して、「鉄欠乏性貧血」となってしまうのです。

 

妊娠

 

もし夏場で気温が高いのに対して汗をかけずに倦怠感が続いたり、肌が乾燥してむくみが起こっているような場合は要注意!

 

鉄欠乏性貧血である前に、甲状腺機能が低下している可能性が高いのです。

 

橋本病の場合は甲状腺ホルモンが原因で赤血球がうまくつくられなくて貧血となるので、いくら鉄分補給をしても根本的な解決にはならないのです。

 

 

 

橋本病の治療方法

 

無事妊娠して、

継続をしていくためには?

 

 

妊娠を希望している女性にとって橋本病で甲状腺の機能が低下しているなんて診断を受けたら、一瞬目の前が真っ暗になってしまいますよね。

 

ではなぜ橋本病で、生理不順などのトラブルが起こってくるのでしょうか。

 

それは、橋本病になると本来授乳中に母乳を出すための「プロラクチン」というホルモンが分泌されてしまうのです。

 

プロラクチンには排卵を抑制するはたらきがあり、授乳中のお母さんに生理が起こりにくいのはプロラクチン影響なのです。

 

排卵がおこなわれないということは、妊娠する機会が失われるということで不妊の原因ともなってしまうんですね。

 

しかし実際は、橋本病の女性でも無事に妊娠や出産をしている方はたくさんいらっしゃいます。

 

ただ、やはりからだが万全な状態ではないということだけは確かなので、きちんとした対策が必要となります。

 

まずは、甲状腺ホルモンをしっかり補充することが大切です。

 

チラージンというホルモン薬を使用して甲状腺機能の低下を抑えれば、健康な人と変わらない生活を送ることができます。

 

妊娠

 

わたしが拝見した橋本病患者の女性によるブログでは35歳で橋本病を発症、すぐに妊娠に向けてチラージン投薬の治療をおこないました。

 

すると3ヶ月目に入る頃には、橋本病の不快な症状が治まっていたそうです。

 

その後もしっかり甲状腺ホルモンを補充し続けて10ヶ月…基礎体温も綺麗な二層に分かれる理想的なものとなり、無事妊娠することができたのです!

 

しかし妊娠初期は、お腹の赤ちゃん自身が甲状腺ホルモンを作り出すことはできません。

 

そのため、お母さんの甲状腺ホルモンをもらって成長をしていくんですね。

 

橋本病のお母さんの場合には、このときに甲状腺ホルモンの数値が著しく減ってしまうのでチラージンの量を増やしつつ様子を見る形となります。

 

妊娠5ヶ月に入る頃には赤ちゃんも自ら甲状腺ホルモンを生産できるようになるため、お母さんの数値も安定してきます。

 

ここで、ひとつ心配なことがありますよね。

 

甲状腺ホルモン薬であるチラージンは、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはないのか?ということです。

 

甲状腺ホルモン自体が、実は赤ちゃんの成長にとって必要不可欠なものです。

 

そのため、むしろきちんとチラージンで甲状腺ホルモンを補充しながら妊婦生活を送る必要があります。

 

「薬=胎児に毒」という誤った認識からくる自己判断での無治療で、かえってお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼしてしまうのです!

 

しっかり医師に指導された通りにチラージンを飲み続けて、お腹の赤ちゃんの成長をサポートしてあげてくださいね。

 

ブログを書いていた橋本病の女性は、妊娠中ずっとチラージンを服用して無事に健康な赤ちゃんを生期産にて出産されています。

 

今はとても良い薬のおかげで、橋本病の女性でも安心して妊娠出産をするサポート医療が整っています。

 

ぜひ前向きになって、妊娠を考えてほしいなと思います。

 

妊娠

 

まとめ

 

まとめ

 

 

甲状腺機能低下症(橋本病)の症状のひとつである貧血と生理不順や不妊との関連性についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

 

また実際に橋本病と付き合いながらも、きちんとした治療を受けて妊娠出産を果たした女性のブログから妊娠中の心得も一緒にお話してきました。

 

甲状腺ホルモンは血液の大事な成分である赤血球の生産の中で重要な役割があり、そのせいで鉄欠乏性貧血となってしまうんですね。

 

甲状腺ホルモンが排卵を抑えるホルモンを分泌させて、妊娠しづらくなることがあります。

 

しかし現在はホルモン補充によって無事に妊娠できるようになり、また妊娠継続もしっかり経過観察することで可能となりました。

 

実際に元気な赤ちゃんを産んでいる橋本病のお母さんのお話をみると、勇気が湧いてきますよね。

 

落ち込むのは今日までにして、明日から妊娠に向けて体調を整えていくことを考えていきましょう!